御祭神


『日本書紀』の中では、「此の子光華明彩しく、六合の内に照り徹る」とあり、この神さまの明るく美しく輝くさま、またその光によって国土の隅々まで照り輝いたという様子が記されています。このことから、太陽神としての御神徳をもち、万物に影をつくることなく日なたを生み出し、すべてのものに様々な活力を与えてきました。
また同じく『日本書紀』に「未だ此の若く霊異しき児有らず。[中略]自当に早く天に送りて、授くるに天上の事を持ちてすべし」とあり、その高い神秘性と霊妙なご存在から、高天原という、神々のお住まいになる世界の主宰神となりました。
つまり、天照皇大神さまは、八百万の(様々な)神々の中心となる神さまであり、その他の神々と力を合わせることにより、さらに一層の御神徳を増す神さまであることが分かります。
これらのことから「天照皇大神」さまは、動植物のみに限らず、八百万の神々に至るまで『万物に活力』を与え、その仲を取り持つことから『物事の調和』をはかる御利益(ごりやく)があるといえるでしょう。
由緒沿革

明治維新後、神仏分離の法により、溝口村(片町・上宿・中宿・下宿・六軒町・六番組)の総鎮守として祀るべく新たに伊勢神宮より御分霊を奉迎し、御祭神を改め溝口神社と改称、更に明治6年(1873年)幣帛共進村社に指定されました。